おおたこふんぐん

太田古墳群

 南阪奈道路建設に伴う破壊された古墳の展示場と言ったら言い過ぎかも知れませんが・・・どうしてもそう思って見てしまいます。展示方法や解説板に工夫が見られません。せめてこの古墳群の分布状況がわかる地図と、各展示物毎に解説板でもあればいいのですが・・。費用がかかった(税金の無駄使い?)わりには見栄えのしない感じです。 

おすすめ度(☆2.5)

★ 所在地:葛城市太田・葛城市寺口

★概要:太田古墳群は南阪奈道路の葛城IC周辺にある古墳時代後期の古墳群で、弥宮池支群、弥宮池南支群、弥宮池北支群、小山支群、約50基で構成されます。一部小規模な前方後円墳があるがほとんどは円墳です。埋葬形式は木棺直葬が多いですが、横穴式石室で組合式石棺をもつ古墳も存在します。この古墳群は南阪奈道路建設に伴い橿原考古学研究所で調査され、現在葛城IC付近に一部の古墳が移築され展示されていますが、調査後消滅した古墳も多い 。展示されているのは以下の通りです。 

●弥宮池1号墳(弥宮池支群)・・・径26mの円墳で1995年の調査で明らかになっています。

石室は全長7mの片袖式横穴式石室で、出土遺物は埴輪片、須恵器片があり、古墳時代後期の築造と思われます。調査時に既に天井石は無く石室の基底部と石棺の底石が残っていました。尚、追葬の痕跡があり、3人以上が葬られていた可能性があるようです。出土品は須恵器、土師器、耳環、ガラス玉、鉄鏃、鉄刀、鉄釘、歯牙。

●小山2号墳(小山支群)・・・径30mの円墳で周構をもつ。1997年に発見された。横穴式石室は既に天井部を失っていましたが、組合式の家形石棺が2基あり縄掛突起の形状から、奥の石棺は6世紀前半、手前側は6世紀終り頃と思われます。出土品としては土師器、須恵器、ミニチュア鉄製農具、金片、鉄鏃、馬具、玉類、耳環がある。

●弥宮池南5号墳(弥宮池南支群)・・・径24mの円墳で横穴式石室をもつ古墳ですが墳丘中央に盗掘抗があり、調査前に既にかなり破壊が進んでいたようです。出土品も写真の組合家形石棺の石材と須恵器があったにすぎない。

                                   

 

【参考文献】

・日本の古代遺跡6 奈良南部

・ 遺跡データベース(奈文研)

・奈良県遺跡地図

 

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