ジョウセン塚古墳(文武天皇陵)

 現文武陵は檜隈安古陵(ひのくまのあんこやま)と続日本書記にあり、栗原の字「あんぞく」が「あんこう」と記されている文書もあり、安古と結びつけられ、この地にある破壊された古墳「塚穴・ジョウセン山」を修復し冶定されています。木が鬱蒼と茂り墳丘もそれなりの雰囲気を出していますが、文武天皇は火葬されており、この時期の他の天皇陵はすべて八角墳である等など積極的に当古墳を文武天皇陵とする理由が見当たらないというのが研究者の定説です。そういう事が頭にある為か、見学していても疑惑の眼で見てしまい極端な話、本当に古墳かな?と思うことも・・ 

おすすめ度(☆2.5) 

★所在地:高市郡明日香村栗原

★墳形:不明(直径28m、高さ約2m程)円墳とされる。現在は南北60m、東西80mの範囲に五角形に垣がめぐらされている。

★石室:元々南に開口した横穴式石室が存在したらしい(塚穴またはジョウセン山と呼ばれていたらしい)文武陵に冶定される前は破壊され畑になっていたが1864年に修復され現在に至る

★棺:不明

★出土遺物:不明

★築造年代:不明

★発掘調査:なし(1864年修復)

★被葬者:不明(文武天皇陵は1881年に現陵に治定されるまで場所が転々としており、現在では中尾山古墳こそ真の文武天皇陵とする説が有力である。過去においては高松塚古墳天武・持統合葬陵も一時文武天皇陵とされていた時期もある。

 

【参考文献】

・天皇陵古墳を歩く(今尾文昭氏)

・「天皇陵」総覧 文武天皇陵(小池香津江氏)

 

行き方