まつやま

松山古墳

 松山古墳は佐保川と初瀬川の合流点の北西に広がる大和川の交通の要所に位置し、この地域では一番古い(5世紀初)時代の古墳です。墳丘は径52mと比較的大型の円墳で墳頂部に大きな盗掘穴と思われる凹みがあります。本格的な調査が行われていない為、詳細は不明です。

おすすめ度(☆3.0)

★所在地:大和郡山市額田部北町字西シマ

★墳形:郡山市の南端、通称「額田部丘陵」と呼ばれる小高い丘陵上に位置する2段築成の円墳(径約52m、高さ5.4m)葺石、埴輪あり。濠状の遺構が全周する。

★埋葬施設:大きな盗掘を受けている。(墳頂部に東西7m、南北13mの盗掘坑がある。埋葬形式は石材がないことから粘土槨の可能性がある。)

★出土遺物:円筒埴輪

★築造年代:5世紀はじめ

★調査:1990~1993年に測量調査と試掘調査が行われた。第1次(墳丘部の測量)第2次(周辺地形測量と周濠想定部分の試掘)第3次(墳丘部分の試掘)第4次(補足調査)

★被葬者:不明 

 

【参考文献】

・日本の古代遺跡 奈良北部(中井一夫氏)

・ 松山古墳Ⅰ 第1・2次発掘調査概要報告書 大和郡山市教育委員会

・ 松山古墳Ⅲ 第4次発掘調査概要報告書 大和郡山市教育委員会

 

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