いしがたに
小規模ながら石材の少ないこの地域にあって数の少ない横穴式石室を持ち、400m離れた所にある牧野古墳との関係も注目される 石ヶ谷古墳は、真美ヶ丘第2小学校の校庭の南西部にあります。従って見学の場合は事前に了解が必要です。また古墳の保存されている区域はなぜかフェンスで囲まれ施錠されていますので見学時は職員室に申し出て鍵を開けて貰う必要があります。(申し出れば快く見せていただけます)現状の古墳は削平された墳丘部の周辺がコンクリートで囲まれ古墳とは思われない状況です。何故こういう保存方法になったのかよくわかりません。石室も埋め戻されていますが残念ながら見る事が出来ず、せっかく設置されてる解説板も壊れていて意味不明の状態になったまま放置されています。小学校の教育用に使えそうになく残念です。
おすすめ度(☆2.0)
★所在地:北葛城郡広陵町馬見北7丁目
★墳形:方墳(東西18m、南北13m)
★石室:片袖式横穴式石室。全長現状4.7m、玄室長2.7m、幅1.4m、高さ?、羨道長(現状)約2m、幅1.05m。
調査時には既に封土を失い基底部の石材が遺存していたにすぎない。
★棺:組合せ式木棺と思われる。(釘及び鉄鏃が出土したことより)
★出土遺物:須恵器、土師器、釘、鉄鏃
★築造年代:6世紀末
★発掘調査:調査済み
★被葬者:不明
【参考文献】
・文化財と自然探訪マップ 広陵町
・奈良県遺跡地図
・馬見古墳群の基礎資料 河上邦彦氏
・大和葛城の大古墳群 馬見古墳群(河上邦彦氏)
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