たかやまづか
大塚山古墳群は、3基の前方後円墳、4基の円墳、1基の方墳で構成されています。2号~4号墳は中良塚古墳の西側に点在する小規模な円墳で本来なら国史跡とならないような古墳ですが、大塚山古墳群として国史跡となっています。何故これらの古墳が国指定史跡になっているのかを解説板に書く必要があるかと思います。古墳に訪れる方は勿論、地域の人にもわかってもらってこそ文化財保護や地域文化の向上に繫がるのではないでしょうか。例えば3号墳(写真は以前のものです)は荒れ放題になっていますが、地域の方で何かできることもあるように感じました。(河合町に限って話ではないですが)
おすすめ度(☆2.0)
★ 所在地:北葛城郡河合町穴闇
2号墳
1987年度に周辺部のみ発掘調査され幅6mの周濠が確認され墳丘も復元径は35mある事がわかりました。埴輪は円筒埴輪、朝顔形埴輪、キヌガサ形埴輪、家形埴輪などの破片及び人物埴輪の腕が出土し、人物埴輪の成立を考えるうえで貴重な資料となりました。
3号墳
この古墳も周辺部の発掘調査の結果、2号墳同様、周濠を持っていたと考えられ元は直径30m程度の円墳と思われます。出土品として埴輪・須恵器や周濠から滑石製の勾玉が見つかっています
4号墳
今は径19m程度の円墳。元々30m程度の円墳と思われますが詳細は不明。
【参考文献】
・大和葛城の大古墳群 馬見古墳群(河上邦彦氏)
行き方
2号墳はすぐに見つけることが出来ると思いますが3号墳は以前あった保育所の敷地内で入口が施錠されているのでフェンス越しの見学となります。また4号墳は住宅地の中の見つけ難い場所にあり特に見所もなく、どうしてもと思われる方限定というかんじです。