こまづか
中宮寺跡、南方約300mにある斑鳩町では数少ない前方後円墳です。聖徳太子の愛馬「黒駒」を葬ったとする伝承を持つ古墳ですが、発掘調査時に古墳時代前期の二重口縁壺の破片が出 土したことから、築造年代は4世紀後半頃と推定され、その可能性はないと思われます。
おすすめ度(☆3.5)
★所在地:斑鳩町東福寺
★墳形:前方後円墳、全長49m以上(復元長は60m)後円部径34m、高さ5.5m、 前方部幅18m以上、高さ約2m、前方部を南に向ける。前方、後円ともに2段築成。葺石と埴輪あり。周濠は確認されていない。
★埋葬施設:不明(等高線の落ち込みがないことから未盗掘の可能性もある。)
★副葬品:埴輪,土師器、但し埴輪は非常に少なく、墳頂部など一部だけに使用されていたと考えられる。土師器には二重口縁壷と呼ばれる祭祀用の壷あり。
★築造年代:古墳の形態や出土遺物から4世紀後半と思われる。
★発掘調査:2000年~2004年
★被葬者:不明
【参考文献】
・大和の古墳を語る(河上邦彦氏ほか)
・日本の古代遺跡 奈良北部(前園実知雄氏)
・駒塚古墳リーフレット (斑鳩町教育委員会)
・考古学点描(河上邦彦氏)
・斑鳩町の古墳 斑鳩町教育委員会
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